新型コロナウイルス感染症対策

株式会社オプテック 新型コロナウイルス対策委員会
監修 : 至慈会 高島病院 総合診療科 飯田宜志

本対策は当社の社員・関係者のみならず、多くの皆様に有効な内容と考えます。是非皆様の日常の予防にお役立てください。
なお、飯田先生は横浜のダイヤモンドプリンセス号での新型コロナウイルス対応に従事された沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科・高山義弘先生とも連携されておられます。
また、Q&Aのコーナーをご担当していただけます。

1. 新型コロナウイルスの侵入経路と手洗いなどの徹底

  • 会社、自宅に関わらず手洗い、うがい、洗顔を徹底してください。
  • 新型コロナウイルス(以下、ウイルス)が身体に侵入する主な経路は、鼻やノドなどの気道と小腸です。
  • また、インフルエンザウイルスと同じく、結膜(白眼)から侵入することも明らかになっています。
  • したがって、便の中にも小腸からのウイルスが存在し、鼻やノドから消失した後も、約4週間ほどは便中に排出されることが判明しています。
  • さらには、体内へ侵入した後、腎臓において増殖するため、尿中にもウイルスが排出されます。
  • 手の消毒については、先ず速効性があるアルコールでしっかりと消毒し、その後で液体石鹸で残ったウイルスを洗い流すという順番が効果的であると思われます。
    先に手を洗うと、手に残った水分によりアルコールが希釈されて、有効濃度(50%)を下回る可能性が高くなります。

2. 出勤前後の体温測定など

  • 社員は、毎朝自宅にて体温を測定し、平熱より1度以上高い場合は出社を見合わせ、上長へその旨連絡し、上長の指示を仰いでください。
  • 体温が平熱であっても、鼻水、のどの痛み、咳、倦怠感などの自覚症状がある場合も出社を見合わせ、上長へその旨連絡し、上長の指示を仰いでください。
  • 会社に到着後、入り口に設置した非接触型体温計で体温を測定の上、上記2項目に該当する状態が出ている場合は入室せずに、携帯にて上長に連絡し上長の指示を仰いでください。
  • なお、新型コロナウイルス感染症のために入院を必要とした方のうち、37.5℃以上の発熱を呈していた割合は40%未満です。
    したがって、発熱していないことは新型コロナウイルスに感染していない証明になりません。
  • 来訪者についても上記のチェック内容を確認し、問題がある場合は社内に入れずに上長の指示を仰いでください。

3. トイレでの注意事項

  • 既に1.でご説明しましたが、新型コロナウイルスは尿と便の両方に存在します。
  • ウォシュレットは使用しないか洗浄する水圧をできるだけ低くして、ミストの発生・飛散を防止してください。
  • 便器の蓋は必ず閉じてから流すことを心掛け、ミストの飛散を防止してください。
  • 新型コロナウイルスは尿と便の両方に存在するため、自宅以外のトイレを使用する際には便器への接触や他からのミストの発生を前提とする行動 が必要です。

4. 通勤・外出時の注意

  • 通勤・外出時はメガネ、伊達メガネ、ゴーグルなどを着用し、目からの感染リスク低減に努めてください。
  • コンタクトレンズは角膜に細かい傷をつくり、感染をひきおこしやすくします。可能ならばコンタクトレンズの使用は控える方が安全と思われます。

5. 手洗いなど

  • 会社や自宅へ着いたら、先ずはアルコールにより、手の消毒をし、その後可及的かつ速やかに手洗い・洗顔・うがいをしてください。
    • 流水で手の甲・手の平・指の間・爪と皮膚の溝まで丁寧に洗います。
    • 液体石鹸は泡立ててから洗うと洗浄効果が増しますので、泡タイプの方が便利であると思われます。
    • 固形石鹸はノロウイルスの際と同じく感染源になります。できるなら使用しない方が安全と思われます。
    • 二度洗いは味方の常在菌や皮脂まで過剰に流してしまい、肌荒れや免疫力低下につながります。このことを意識して手洗いをしてください。
    • 常在菌は皮脂を分解して、酸性物質を作り、皮膚表面を弱酸性に保つことにより、他の細菌が繁殖することを防ぐ私たちの味方です。
  • 流水による洗顔を行うことにより、知らない間に顔へ付着したウイルスを減らせます。
  • 洗った後はペーパータオルがお薦めで、家庭でもタオルなどの共用は避けてください。
  • ジェットタオルはウイルスを飛散させ、吸い込む機会を飛躍的に増加させるため使用しないことをお薦めします。
  • うがいをするためのコップも感染源となる可能性があるために共用しないことをお薦めします。

6. 就業時および会議室などでの行動

  • 就業中に鼻水、のどの痛み、咳、倦怠感などの自覚症状が出た場合、上長へその旨連絡し、上長の指示を仰いでください。
  • 会議室その他の部屋の入退出時は、入り口に設置したアルコール消毒液で必ず手を消毒してください。

7. 通勤と働き方

  • 社員はユーザ様、取引先様への不必要な訪問を控えてください。
  • 混み合う時間帯を避けるように時差通勤を推進してください。
  • テレワークについては、インストラクタ、カスタマーサポート、技術開発者など、テレワークが可能な業務を部署内で確認の上、積極的に推進してください。

8. ウイルス対策の服装

  • 浮遊するごみや花粉などを吸着しない生地の衣服が望ましい。
  • 空気が乾燥しているところでは、静電気が発生しない服装が望ましい。

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2020年4月15日改訂
この内容は必要に応じて順次改定します。

ユーザーサポートダイヤルの受付時間

受付時間:9時30分~ 17時30分

ほとんどの業務をテレワークに移管していますので、サポートダイヤルの受付時間も平常通り行っています。

【参考1】当社の状況

  • 当社関係者には感染地区への渡航歴、感染者との濃厚接触者はおりませんが、無自覚の感染者と接触しているリスクは存在します。
  • 当社のサポート体制は現地でのハードウェア保守を別にすると、システムの操作や改正作業等は基本的にテレワークや自動になっています。
  • ハードウエア保守や納品機の製造など物理的な対応のために、最小人数の時差通勤を行ないます。

【参考2】ウイルスと細菌について

  • ウイルスは細菌のような細胞膜をもつ生命体ではありません。
  • 細菌用の消毒薬は無力とお考えください。
  • ウイルスは細菌なの? 細菌ではないの? 実は不明確な存在なのです。
  • 自分自身をコピーする非常に小さな設計図(遺伝子)は殻の中に大切に保管していますが、エネルギーを摂取してその設計図に基づいて自己増殖する機能はもっていません。
  • まるで極小の機械のように単純な構造体なのです。
  • ウイルスは細胞の鍵穴から侵入し、細胞という宿主の力を利用して増殖します。

【参考3】小腸などへの感染経路

  • 「小腸」へは、「口→食道→胃→小腸」という「経口感染」とのことです。
  • 「気道」もしくは「小腸」の「粘膜細胞」への感染は、細胞膜の外側にある「アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)」と結合して、細胞膜を通りぬけて、「細胞内」へ入り込むそうです。
  • 「腎臓」へは、血流に乗って到達するものと思われますが、腎臓の「どの細胞」へ、どのように入り込むのかについての論文は、私たちにはまだ見つけられていません。

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